宗教として仏教だけでもお葬式は違う

宗教の違いを考えてみると、仏教の中でもかなりの違いがあることがわかります。お葬式としては、亡くなったところから始まっていくことになりますが、行わなければいけないことが、それぞれ決められているところがポイントです。流れとしても定式化しているため、基礎となる知識を身につけておけば、自然に対応もできるようになっていきます。

仏教で宗派によって違いがみられるようになる部分は、作法といわれるところになってきます。教義や宗旨といった部分に関わりますが、どんな生死感を持っているかという根本となる部分にもつながっているのが重要です。仏教であっても、宗派によって考え方は同じではありません。それぞれ違いを持っているため、ここから理解を進めていかなければいけないでしょう。お葬式として基本になってくるのが、檀家になっている宗派になるからです。お葬式に対する意味の違いもあり考え方に合わせてお葬式をあげるため、最低限の理解はしなければいけません。実際に起こったケースとして、読経した僧侶と埋葬する寺院墓地の宗派の考え方が違ったことから、お葬式をやり直さなければいけなかったという例もあります。

日本の仏教宗派の数を考えてみると、13宗56派に分かれていることも重要です。もともとはひとつの流れであったものが、日本に伝えられてきたときに、さまざまな考え方に分かれていくようになりました。布教活動も各宗派によっておこなわれてきたことによって、日本全国に広がっていくことになったのです。非常に有名な宗派もありますし、知名度としてそこまで高くないところもあります。中には、仏教宗派として異なる流れを取ってきた法相宗、華厳宗、律宗のような学派もあり、そもそもお葬式の概念がありません。禅宗の場合には、お葬式も共通する理念があります。臨済宗の一派として見られていた黄檗宗などはさらに強いつながりがあったりするため、非常に近い存在です。仏教だけでもこうした違いが出てくることを考えると、他宗教との違いがいかに大きいものになるのかがわかるでしょう。